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EUR/USDのアジア時間帯レンジ:ロンドン市場のダマシを検証

朝のレンジを抜けても、すぐ戻ることがあります。固定したルールと取引費用による結論の変化を測ります。

2026年9月25日・調査更新過去データ本文更新:2026年9月28日
過去データ

ロンドン時間00:00~07:00のレンジを抜けた後、4本以内の15分足で内側に終値が戻る動きは取引に使えるでしょうか。

01

検証する問い

まず考え方を理解する

夜間の値幅からいったん外れた価格がすぐ戻ると、中央に向かうのかを検証します。確実な売買シグナルではありません。

手順を追う

  1. 夜間の範囲を引くロンドン時間00:00–07:00の完全な15分足28本から高値と安値を取ります。
  2. 戻りを待つ07:00–10:00に範囲の外で足が確定し、その後4本以内に内側で確定することが条件です。ヒゲだけでは足りません。
  3. 逆方向へ入る上抜け後に戻れば次の足の始値で売り、下抜けなら買い。損切りは突破時の極値より1ピップ外、目標は範囲の中央です。
  4. 損失を制限する損切り幅2–40ピップ、1日1回まで。損切り・目標・15:45のいずれかで終了。想定リスクは残高の1%に取引費用1ピップを加算します。

実データの一例

2025年5月7日の実際の上限は1.13669、下限は1.13248。上抜けから戻った後、1.13659で売り、目標1.13458、損切り1.13741(8.2ピップ先)としました。エントリー足で損切りとなり、費用込みで-1.12R。図に示した取引です。

数値の読み方: 1Rは費用を除いたエントリーから損切りまでの値幅です。取引費用を加えると損切り時に−1Rより大きく失う場合があります。勝率だけでは利益は分かりません。

02

厳密な売買ルール

レンジは連続した28本のM15足で定義します。07:00~10:00の最初のレンジ外終値を探し、内側に戻った次の足の始値で逆方向に入ります。損切りは突破時の極値から1ピップ外、目標はレンジ中央、最終決済は15:45。ストップ幅は2~40ピップ、1日1回まで。同じ足で両方に触れた場合は損切りを優先します。

M15 · 00:00–07:00 → 07:00–10:00
1 pip · 1% · Europe/London

03

実データのチャート

チャートの読み方 例は日時順で中央にある取引で、利益例を選んだものではありません。青はレンジ、金は目標、赤は損切りです。下段は1回あたり残高の1%をリスクに取る1万ドル口座です。

EUR/USD · 過去データ · M15

2025-05-07 · BID · Europe/London

00:00–07:00 · 上限 / 下限目標損切り

合計損益 · USD

2024-01-01 — 2026-09-18 · 1% / 取引回数

過去データ: Dukascopy · EUR/USD M15 · BID · Europe/London. 2024-01-01 — 2026-09-18.

04

測定結果

336回のうち費用控除後の勝率は+56.50%。合計-20.22R、口座騰落率-19.68%、最大下落率-26.73%でした。年ごとの結果は安定していません。

取引回数: 336 · 勝率: +56.50% · プロフィットファクター: 0.87 · 最大下落率: -26.73%

プロフィットファクターは利益合計と損失合計の比率です。1未満なら損失が上回ります。

年取引回数合計損益勝率
2024133-11.34R57.1%
2025120+1.48R59.2%
202683-10.36R51.8%
05

コストと感度

費用ゼロなら+21.93R、1ピップを引くと-20.22R、2ピップでは-62.39Rです。BID足と固定費用だけでは実際のASK、変動スプレッドやスリッページを再現できません。

06

モデルの限界

不完全な時間帯は除外し、足の途中で有利な約定ができたとは仮定しません。同じ足で決済条件が重なると不利な方を採用します。休日、指標発表、リスク幅の条件にも注意が必要です。

編集部の結論

勝率が50%を超えても費用控除後はマイナスです。見た目のパターンだけでは優位性は示せず、新しい期間と実際に約定可能なBID・ASKが必要です。

データと手法

Dukascopy · EUR/USD M15 · BID · Europe/London · 2024-01-01 — 2026-09-18.