ロンドン時間00:00~07:00のレンジを抜けた後、4本以内の15分足で内側に終値が戻る動きは取引に使えるでしょうか。
検証する問い
まず考え方を理解する
夜間の値幅からいったん外れた価格がすぐ戻ると、中央に向かうのかを検証します。確実な売買シグナルではありません。
手順を追う
- 夜間の範囲を引くロンドン時間00:00–07:00の完全な15分足28本から高値と安値を取ります。
- 戻りを待つ07:00–10:00に範囲の外で足が確定し、その後4本以内に内側で確定することが条件です。ヒゲだけでは足りません。
- 逆方向へ入る上抜け後に戻れば次の足の始値で売り、下抜けなら買い。損切りは突破時の極値より1ピップ外、目標は範囲の中央です。
- 損失を制限する損切り幅2–40ピップ、1日1回まで。損切り・目標・15:45のいずれかで終了。想定リスクは残高の1%に取引費用1ピップを加算します。
実データの一例
2025年5月7日の実際の上限は1.13669、下限は1.13248。上抜けから戻った後、1.13659で売り、目標1.13458、損切り1.13741(8.2ピップ先)としました。エントリー足で損切りとなり、費用込みで-1.12R。図に示した取引です。
数値の読み方: 1Rは費用を除いたエントリーから損切りまでの値幅です。取引費用を加えると損切り時に−1Rより大きく失う場合があります。勝率だけでは利益は分かりません。
厳密な売買ルール
レンジは連続した28本のM15足で定義します。07:00~10:00の最初のレンジ外終値を探し、内側に戻った次の足の始値で逆方向に入ります。損切りは突破時の極値から1ピップ外、目標はレンジ中央、最終決済は15:45。ストップ幅は2~40ピップ、1日1回まで。同じ足で両方に触れた場合は損切りを優先します。
M15 · 00:00–07:00 → 07:00–10:00
1 pip · 1% · Europe/London
実データのチャート
EUR/USD · 過去データ · M15
2025-05-07 · BID · Europe/London
合計損益 · USD
2024-01-01 — 2026-09-18 · 1% / 取引回数
過去データ: Dukascopy · EUR/USD M15 · BID · Europe/London. 2024-01-01 — 2026-09-18.
測定結果
336回のうち費用控除後の勝率は+56.50%。合計-20.22R、口座騰落率-19.68%、最大下落率-26.73%でした。年ごとの結果は安定していません。
取引回数: 336 · 勝率: +56.50% · プロフィットファクター: 0.87 · 最大下落率: -26.73%
プロフィットファクターは利益合計と損失合計の比率です。1未満なら損失が上回ります。
| 年 | 取引回数 | 合計損益 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 133 | -11.34R | 57.1% |
| 2025 | 120 | +1.48R | 59.2% |
| 2026 | 83 | -10.36R | 51.8% |
コストと感度
費用ゼロなら+21.93R、1ピップを引くと-20.22R、2ピップでは-62.39Rです。BID足と固定費用だけでは実際のASK、変動スプレッドやスリッページを再現できません。
モデルの限界
不完全な時間帯は除外し、足の途中で有利な約定ができたとは仮定しません。同じ足で決済条件が重なると不利な方を採用します。休日、指標発表、リスク幅の条件にも注意が必要です。
編集部の結論
勝率が50%を超えても費用控除後はマイナスです。見た目のパターンだけでは優位性は示せず、新しい期間と実際に約定可能なBID・ASKが必要です。
データと手法
Dukascopy · EUR/USD M15 · BID · Europe/London · 2024-01-01 — 2026-09-18.