2024年1月から2026年9月19日まで、EUR/USDの理論的な売り持ちを実際のローソク足と公式金利で追跡しました。
プラス金利差でも利益とは限らない
EUR/USDの売りはユーロ売り・ドル買いです。ドル金利が高ければ、ブローカー調整前の理論金利差はプラスです。
個人口座が中央銀行の差をそのまま受け取るわけではありません。スワップポイント、資金調達費、上乗せ、曜日による受け払いの調整が加わります。
使用した簡易モデル
方向
1万ドル相当のEUR/USD売りを一定に保ち、追加レバレッジや増し玉は行いません。
金利
FRB目標レンジの中間値からECB預金金利を引き、日次の理論上のキャリー収益とします。
為替
EUR/USDの下落は有利ですが、上昇は数か月分のキャリーを消すことがあります。
除外費用
スプレッド、スリッページ、実際のスワップ、税、追証は含みません。
価格、政策金利、損益要因
ローソク足、金利差、損益分解の順に読みます。プラスのキャリーで逆方向の為替変動を見落とさないためです。
EUR/USD · 1D
2024-01-01 — 2026-09-19 · BID · UTC
FX市場は週末に取引セッションがありません。金曜から月曜への移行は通常の休場であり、データ欠損ではありません。
Fed − ECB · 金利差
FRB目標レンジの中間値 / ECB預金金利 · %
水平部分は中央銀行の決定から次の決定まで政策金利が据え置かれた期間であり、データの空白ではありません。
合成モデル
$10,000 · 為替要因 + 理論上のキャリー収益
小幅なプラスの裏にある逆方向の要因
ユーロは開始時より上昇し、売り持ちの為替要因はマイナスでした。理論上のキャリー収益がわずかに上回り、合成モデルの結果は小幅なプラスでした。
途中では二桁の下落率が発生しました。高いレバレッジなら、回復前に撤退を迫られた可能性があります。
失敗する3つの理由
金利差の縮小
高金利側が速く利下げするとキャリーは縮小または逆転します。
リスク回避
ポジションが集中した取引が解消されると調達通貨が急騰することがあります。
業者ごとのスワップ
口座に反映されるのは公式金利差ではなく、取引画面のスワップです。
建玉前の確認
- 両中央銀行の日程を確認する。
- 口座と銘柄の売買スワップを読む。
- 1年分のキャリーを逆行pipsへ換算する。
- 日次受取額ではなく為替リスクで数量を決める。
- 政策転換、急変、最大損失の出口を定める。
キャリーは通貨リスクへの対価
2024~2026年の例は、金利差だけを見てはいけないことを示します。為替変動、実際のスワップ、損失上限を必ず一緒に比較します。
データと検証方法
Dukascopy Historical Data Export · EUR/USD · BID · UTC
明確なルール · 明記した費用を反映